日本テクニカル分析大全
 この書は株式分析の一つ、テクニカル分析の最も権威ある書といっても過言ではありません。
分厚く、高価ではありますが、それだけの価値をもった一冊でしょう。
最初に株価の妥当値の計算式があり、算出値はまずまずのものになります。
つづいて、景気循環の理論とそれに伴う分析方法、強気相場、弱気相場の考え方、行動ファイナンス理論と続きます。
さらに、MCAD、乖離率、ボリンジャーバンド、モメンタム、ROCなどのトレンド分析、サイクル分析と波動分析、オシレータ系のRSI、ストキャスティクス、RSI、DMIなど、\
出来高分析、フォーメーション分析が解説されます。
ローソク足分析は精緻をきわめ、三空、三法などの正しい解釈も類書にはないものです。わかったつもりの新値三本足にも発見があったり、一目均衡表やP&F、ダウ理論、\
エリオット波動、ギャン理論なども詳細に解説されています。
なぜかファンダメンタル分析のPERも解説されていたり、先物相場、信用取引からの分析があり、マーケットセンチメントの分析もあります。
分散、相関分析の数学的解説が付録についているなど、700ページ弱、圧巻のトレーディング理論書といえます。これを読破すれば、テクニカル分析に関してはほぼ万全と\
いえるでしょう。私は一応全巻通読してみましたが、完全に自家薬籠中のものにしたとは残念ながら言えません。
読解力に自信がある方はチャレンジしてみてください。
テクニカル指標の読み方・使い方
伊藤智洋著
 上述の書は完全ではありますが、正直いって読むのが大変です。
この書物は、主なテクニカル分析の特徴と計算式、その使い方が経験を交えて簡潔にまとめられており、読みやすくなっています。
特にトレンド追随系とオシレータ系の使い分けについては類書にない内容となっています。
参考になった主なポイントを挙げてみましょう。
- 指標のサインがはずれるのは、値動きが指標の特性に合わなくなってきた証拠なので他と組み合わせるなどする
- 振幅、勢いを見るにはオシレータ系、方向を見るにはトレンド追随系指標を使う
- オシレータ系は振幅が大きい時は十分よい結果を出してくれるが、振幅が小さい、あるいは株価が一本調子になった時は使えない
- トレンド追随系は株価の反転サインが遅れて出るのが欠点(移動平均線、ボリンジャーバンド)
- 本格的な上昇局面では、ゆるやかな上昇で下値を固め、急激な上昇で人気を集めることを繰り返す必要がある
- 本格的な上昇局?未蓮⊂緇砂藉?慮紂?羇?慮紂?彳鷁鵑梁腓?閉汗阿鯢?廚箸垢?[K
- 上昇初期は値幅が小さく、中期は一本調子の緩やかな上げ、後期は強いエネルギーの上下動となりやすい。オシレータ系は初期、後期に高水準をつける
- 半値戻し、経験で最大級の上げ幅などが心理的な上限となり、これを越えたら天井知らず
- 戻り高値まで緩やかに上げたら暴騰があるが、急速に上げて値崩れしたらそこが天井となる
- 上昇に勢いがある時は誰もが納得する程の天井型になるまで下がらない
- 投資は底値で買って天井で売るではなく、勢いのいい上昇に早く乗って安全に売ることだ
- RSI(14d)は 30%で買い、70%で売り。振幅小なら 40・60%、急な上昇なら各 +15%、急な下降なら各 -15%、緩慢なら ?5%する。明確な反転を待って行動。株価の天井では株\
価が上昇しているにもかかわらず RSI が下がる逆行が起こることがあり、近い反転を暗示する。底も同じ
- ウィリアムズ%R(20d)は下降局面で -80%以下に張りつき、上昇局面で -20%以上に張りつく。 ガーベッジトップのレンジ下限を抜くと上昇相場終了
- 乖離率(25d)はよく出る目安の幅、めったにない大きな幅の二つを頭に入れておく。乖離率は上昇初期の押目買いにある程度安心感を与えてくれる
- MACD(S12/L26d,s9d)は移動平均線を特殊加工し、シグナル線と合わせたもの。シグナル線を突き抜けるとゴールデンクロス。非常によい指標
- ストキャスティクスは長い期間を見るならスロー、短い期間ならファストを使う。SDまたは%Dがシグナル線となる
- DMIは MDIを PDIが上抜いたら買い、逆が売りの指標
- RCIはマイナスが下降、プラスが上昇。長い期間の RCIが反転上昇を始めて間もなく短い期間の RCIが反転を始めたら買い、逆が売り。RCIは日柄を分析する点で貴重な指\
標
- ボリュームレシオは RSIに出来高を加えた指標で 30%を売られすぎ、70%を買われすぎと見る
- 下向きだった移動平均線が上に向くと買い、下に向くと売り
- 終値が移動平均を上抜いたら買い、下抜いたら売り
- ゴールデンクロスには 5日と 21日の移動平均を使うのがよい
- ボリンジャーバンドはレンジ下限に株価が接近・接触したら買い、上限なら売りとする。 但し、バンド上限を上抜くとトレンドの変化と見て買い、下抜くと売り、という\
アプローチもある。 手仕舞いとして移動平均線を仕切り直しとする方法もある
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