銀河鉄道の夜
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銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫)

ストーリー

 丘の上の天気輪の上で寝ていたジョバンニは、 「銀河ステーション、銀河ステーション」と呼ぶ声に気づく。 いつのまにか友人カンパネルラとともに銀河鉄道の客席に座っていた彼は、 銀河のブラックホール、渡り鳥、電柱などといった不思議な風景をめぐって、 天上世界にたどりつく。

 そこではだれもが幸福そうだったが、 どこまでもいっしょに行くはずのカンパネルラがいなくなる。 ジョバンニは大声を上げて泣きながら、みんなのための本当の幸せをさがす決意を固める。

 目覚めてみると、カンパネルラは友だちのザネリを助けようとして溺死したことがわかる。

コメント

 第二稿、第三稿と書き変えられ、物語は変化したが、 基本的なわく組みはジョバンニが親友カンパネルラの死出の旅路について行った話である。

 天上の世界のいろいろな風景のひとつひとつをどう読みとるか、 読者によって千差万別の解釈がなされるものの、 一番の主題は、賢治の仏教的な、 大乗の世界観(あらゆる人間を救っていく生き方が死後の世界への最大の貢献)の提示だろう。

 そして、おそらくは、カンパネルラの死は、 愛する妹の結核による死の経験とつながるであろう。

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